Modular AvatarとAvatar Optimizerで劇的に変わった!時短アバター改変完全ガイド

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Modular AvatarとAvatar Optimizerって何?

「Modular Avatar」、「Avatar Optimizer」・・・これらのツールが登場してから、改変という作業がガラッと変わってしまいました。今回は、これらのツールを使った最新の改変手順をご紹介しようと思います。少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね!

注意点!
この記事では全体の流れを紹介していきますが、細かい作業手順は省略していますので、その点はご了承ください。また、一部上級者向けの内容も含まれているので、初心者の方は少しずつ慣れていくことをお勧めします。今回は特に、Modular AvatarとAvatar Optimizerを使った改変フローに焦点を当てています。

ステップ1: 必要ツールの準備

まず、作業に必要なツールを準備します。最新のVCC(VRChat Creator Companion)をインストールして、以下のリポジトリを追加してください。

  • Modular Avatar
  • Avatar Optimizer

これらをVCC経由で追加する方法が一番簡単です。Unityでの作業をスムーズにするために、ツールのバージョン管理やアップデートを自動で行えるので、非常に便利ですよ!

ステップ2: Unityでの初期設定

Unityプロジェクトに必要なunitypackageをインポートします。ここでは、メッシュやマテリアル、PhysBoneの設定などを確認します。

次に、Prefabの管理を行います。これがModular Avatarの最大の特徴で、服や小物を個別のモジュールとして管理し、後から簡単に追加・削除ができます。これにより、アバター改変が格段に楽になります。

ステップ3: Modular Avatarでの服の追加

Modular Avatarを使えば、服を素体に追加するのが非常に簡単です。服のPrefabをアバターのルートオブジェクトに追加して、右クリックから「Setup Outfit」を選ぶだけで完了です。この簡単さに驚くこと間違いなし!

ステップ4: 貫通確認と調整

服を着せた後、動作確認用アニメーションを使って貫通部分がないかをチェックします。もし問題があれば、再度修正を行います。この過程で、MA(Modular Avatar)の利点が発揮されます。修正後は、UnityでのPrefabをそのまま上書きして、変更を反映できます。

ステップ5: BoundsとAnchor Overrideの設定

次に、Bounds(メッシュの描画判定)とAnchor Override(基準点)の設定を行います。これを統一することで、アクセサリーや服が正しく表示され、明るさのバランスも整います。

Modular Avatarの「Setup Outfit」でこれらの設定が自動で行われるので、非常に便利です。

ステップ6: Avatar Optimizerを使用した最適化

ここでは、Trace And Optimizeを使ってアバターを最適化します。この機能を使えば、使用していないシェイプキーやオブジェクトを自動的に削除してくれるため、パフォーマンスが向上します。

次に、メッシュの統合を行います。複数のメッシュが統合されることで、ドローコール(GPUへの呼び出し回数)が減少し、パフォーマンスが向上します。

ステップ7: PhysBoneの統合

PhysBone(物理演算による骨の動き)も統合できます。もし同じ動きをするPhysBoneが複数あれば、それを1つのコンポーネントにまとめることで、負荷を軽減できます。

ステップ8: テクスチャの最適化

次に、テクスチャの最適化を行います。高解像度のテクスチャがVRAMを圧迫するため、必要のない部分を圧縮したり解像度を下げたりして、VRAM消費を抑えます。

lilAvatarUtilsというツールを使用すると、すべてのテクスチャを簡単に一覧表示し、圧縮設定を調整できます。

ステップ9: 最適化後のパフォーマンスランク確認

すべての最適化が終わったら、Actual Performance Windowを使って、パフォーマンスランクを再度確認します。これで、最適化後のパフォーマンスをチェックできます。

ステップ10: アニメーションの作成

服や小物に合わせたアニメーションを作成します。例えば、上着のオン・オフを切り替えるアニメーションなどです。アニメーションはAnimator Controllerを使って管理し、Expression Menuに登録しておきます。

ステップ11: 動作確認とアップロード

最後に、作成したアニメーションや設定をシーンで確認します。問題がなければ、完成したPrefabをVariantとして保存し、アップロードします。

まとめ

Modular AvatarとAvatar Optimizerを活用することで、アバター改変が劇的に効率化され、柔軟性とパフォーマンスの向上が実現します。特に、Prefabの管理自動最適化機能は、今までの改変作業を格段に楽にしてくれます。

これからの改変作業は、これらのツールを使えば、きっともっと楽しく、効率よく行えるでしょう。改変を始めたばかりの方にも、少しでも参考になれば嬉しいです!