VRChatは初心者でも大丈夫！始める前の2つの不安を解消します
VRChatの世界にようこそ！
この記事を開いてくれたあなたは、きっと大きな期待とともに、少しの不安を抱えているのではないでしょうか。
僕も3年前にVRChatを始めたときは、まったく同じ気持ちでした。
結論から言うと、その不安はすぐに解消できるので安心してください。
VRChatには、あなたが思っている以上に初心者を温かく迎え入れる文化と、それを支える仕組みがしっかりと根付いているのです。
このセクションでは、多くの初心者が抱える代表的な2つの不安について、なぜ大丈夫だと言えるのか、その理由を解説していきますね。
不安①「PCスペックや機材」VRがなくてもデスクトップで始められます
「VRChatって、高いゲーミングPCとVRゴーグルがないと始められないんでしょ？」
これは、僕がVRChatに興味を持った友人から最もよく聞かれる質問の一つです。
確かに、最高の体験をするためにはハイスペックな環境が推奨されるのは事実です。
しかし、VRChatは必ずしもVR機器が必要なわけではありません。
実は、今あなたが使っている普通のPCだけで遊べる「デスクトップモード」というものが用意されているのです。
もちろん、VR機器があった方が没入感は高まりますが、まずはデスクトップモードで気軽にVRChatの世界を覗いてみるのがおすすめです。
僕のフレンドにも、デスクトップモードだけで何年も楽しんでいる人がたくさんいますよ。
不安②「孤独にならないか」初心者を歓迎する文化があります
「ログインしても、何をすればいいか分からず一人ぼっちになりそう…」
この不安、痛いほどよくわかります。
知らない世界に一人で飛び込むのは、誰だって怖いものですよね。
でも、安心してください。
VRChatには、あなたのような初心者を助けたいと思っている先輩ユーザーがたくさんいます。
例えば、毎日どこかで開催されている「初心者案内ツアー」に参加すれば、先輩ユーザーが基本的な操作方法から楽しみ方まで、手取り足取り教えてくれます。
また、初心者が集まる専用のワールドもあるので、同じ境遇の仲間とすぐに知り合えるでしょう。
VRChatは、あなたが孤独にならないための仕組みが充実している、とても優しい世界なのです。
【準備編】VRChatを始める前の持ち物チェックリスト
さて、VRChatが初心者にも優しい世界だと分かったところで、次はいよいよ具体的な準備に入っていきましょう。
「でも、何を準備すればいいの？」と迷ってしまいますよね。
このセクションでは、VRChatを始めるために最低限必要なものから、あると楽しさが倍増するアイテムまで、チェックリスト形式で分かりやすく紹介します。
まずは自分の環境と照らし合わせながら、何が必要かを確認してみてください。
あなたのPCは大丈夫？推奨スペックと簡単な確認方法
VRChatを快適に楽しむためには、ある程度のスペックを持ったPCが必要になります。
ここでは、公式サイトが公表している推奨スペックと、ご自身のPCスペックの簡単な確認方法をご紹介します。
| 最低要求スペック | 推奨スペック | |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 10 / 11 |
| CPU | Intel i5-4590 / AMD FX 8350 同等以上 | Intel i7-6700K / AMD Ryzen 5 1600 同等以上 |
| メモリ | 4GB RAM | 16GB RAM |
| グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 同等以上 | NVIDIA GeForce GTX 1070 / AMD Radeon RX Vega 56 同等以上 |
「自分のPCスペックなんて分からないよ…」という方も大丈夫です。
Windowsの場合、「設定」→「システム」→「詳細情報」で簡単に確認できます。
最低要求スペックはあくまで「起動できる」レベルなので、快適に楽しむなら推奨スペックに近い性能があると安心ですね。
もしスペックが足りない場合は、これを機に新しいPCの購入を検討するのも良いかもしれません。
VRは必須じゃない！PCだけで遊ぶデスクトップモードの魅力
先ほどもお伝えしましたが、VRChatはVR機器がなくてもPCだけで楽しむことができます。
これを「デスクトップモード」と呼びます。
キーボードとマウスでアバターを操作する、一般的なオンラインゲームと同じような感覚で遊べるのが特徴です。
デスクトップモードの最大の魅力は、なんといってもその手軽さでしょう。
高価なVR機器を買う必要がなく、今すぐVRChatの世界に飛び込めるのは大きなメリットです。
まずはデスクトップモードでVRChatの雰囲気を味わってみて、「もっとこの世界に浸りたい！」と感じたら、VR機器の購入を検討するのが賢い選択だと言えます。
あると楽しさ倍増！おすすめのVRヘッドセットと周辺機器
「VRChatを最高に楽しみたい！」というあなたには、やはりVRヘッドセットの導入をおすすめします。
VRヘッドセットを装着すれば、まるで本当にその場にいるかのような圧倒的な没入感を体験できます。
自分の動きとアバターの動きが連動する感動は、一度味わうとやみつきになりますよ。
現在、主流となっているVRヘッドセットは以下の通りです。
- Meta Questシリーズ（Quest 2, Quest 3, Quest Pro）：
PCに接続しなくても単体でVRChatを遊べる手軽さが魅力です。もちろん、PCに接続して高画質で楽しむことも可能です。 - VALVE INDEX：
高画質・高リフレッシュレートで、指の動きまでトラッキングできる高性能なVRヘッドセットです。価格は高めですが、最高の体験を求める方におすすめです。 - PICO 4：
Questシリーズの対抗馬として登場したVRヘッドセット。コストパフォーマンスの高さが人気です。
さらに、全身の動きをアバターに反映させる「フルトラッキング」（通称：フルトラ）用のトラッカーなど、周辺機器も充実しています。
これらは必須ではありませんが、VRChatの沼にハマっていくと、きっと欲しくなる日が来るはずです（笑）。
【実践編】5ステップで完了！VRChatの始め方を完全図解
準備が整ったら、いよいよVRChatの世界へログインする時が来ました。
ここからは、アカウントの作成から初回ログインまでの手順を、5つのステップに分けて具体的に解説していきます。
専門用語はなるべく避け、スクリーンショットを多めに使って説明するので、PC操作が苦手な方でも迷わず進められるはずです。
僕と一緒に、一歩ずつ進んでいきましょう！
ステップ1：Steamアカウントの作成とVRChatのインストール
まず最初に、PCゲームのプラットフォームである「Steam（スチーム）」のアカウントを作成します。
VRChatはSteamを通してインストールするのが一般的なので、この手順は必須となります。
- Steamの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。
- SteamのクライアントソフトをPCにインストールし、ログインします。
- Steamのストアで「VRChat」と検索し、ゲームをライブラリに追加後、インストールを開始します。
すでにSteamアカウントをお持ちの方は、3番の手順から進めてください。
インストールには少し時間がかかる場合があるので、気長に待ちましょう。
ステップ2：VRChatアカウントの作成（※これが最重要！）
次に、VRChat専用のアカウントを作成します。
「え、Steamアカウントだけじゃだめなの？」と思うかもしれませんが、VRChatアカウントを作成することには大きなメリットがあります。
結論から言うと、自分で購入したり改変したりしたオリジナルアバターを使うためには、VRChatアカウントでのログインが必須なのです。
最初はデフォルトのアバターでも楽しめますが、いずれは自分だけのアバターが欲しくなるはずです。
後からでも作成できますが、最初の段階でVRChatアカウントを作っておくことを強くおすすめします。
VRChat公式サイトから、メールアドレスとパスワードを設定するだけで簡単に作成できますよ。
ステップ3：初回起動とログイン
インストールが完了したら、いよいよVRChatを起動します。
デスクトップのショートカット、またはSteamのライブラリから「VRChat」を起動してください。
起動オプションが表示されたら、VR機器がない場合は「Launch in Desktop (Non-VR) Mode」を選択しましょう。
ログイン画面が表示されたら、「VRChat」のタブを選択し、先ほど作成したVRChatアカウントのユーザー名とパスワードを入力してログインします。
ステップ4：最初に覚えたい基本操作とメニューの見方
無事にログインできると、あなたは「ホームワールド」と呼ばれる初期地点に降り立ちます。
「ログインできたはいいけど、どうやって動くの？」と戸惑うかもしれませんね。
デスクトップモードの基本的な操作は、一般的なPCゲームとほとんど同じです。
- 移動：
キーボードのW（前進）、A（左移動）、S（後進）、D（右移動）キーを使います。 - 視点操作：
マウスを動かすことで視点を変更できます。 - ジャンプ：
スペースキーでジャンプします。 - メニュー表示：
Escキーを押すと、各種設定やワールド移動ができるメニューが表示されます。
まずはこの基本操作を覚えて、ホームワールドの中を自由に歩き回ってみてください。
最初は思い通りに動かせないかもしれませんが、すぐに慣れるので大丈夫です。
ステップ5：アバターの選び方3つの選択肢（デフォルト/無料/購入）
VRChatの大きな魅力の一つが、自分の分身となる「アバター」です。
ログイン直後は、あらかじめ用意されたデフォルトアバターの中から好きなものを選ぶことができます。
しかし、VRChatの楽しみはそれだけではありません。
アバターの準備には、大きく分けて3つの選択肢があります。
- デフォルトアバターを使う：
最も手軽な方法です。まずはこれでVRChatの雰囲気を掴みましょう。 - 無料で配布されているアバターを使う：
クリエイターが善意で配布している、高品質な無料アバターがたくさんあります。「アバターミュージアム」などのワールドで試着も可能です。 - 有料アバターを購入する：
「BOOTH」などのサイトで、数千円から数万円で販売されています。自分好みのオリジナルアバターを見つける喜びは格別です。
いきなりアバターを購入するのはハードルが高いと感じる方は、まずは無料アバターを探してみるのがおすすめです。
きっとお気に入りの一体が見つかるはずですよ。
【交流編】もう孤独じゃない！ログイン後の「新しい居場所」の見つけ方
さて、基本的な操作を覚えたら、いよいよ他のユーザーとの交流が始まります。
ここがVRChatの最も楽しく、そして初心者が最も不安を感じる部分かもしれません。
「人見知りだから、うまく話せるか心配…」
「誰も話してくれなかったらどうしよう…」
そんなあなたの背中を、僕がそっと押してあげます。
このセクションでは、僕自身の経験も踏まえながら、VRChatで気の合う仲間や、あなただけの「居場所」を見つけるための具体的な方法を紹介していきます。
まずはここへ行こう！初心者におすすめのワールド3選
VRChatには、星の数ほどの「ワールド」が存在します。
最初はどこへ行けばいいか迷ってしまうと思うので、僕が特におすすめする初心向けのワールドを3つご紹介します。
- ［JP］Tutorial World：
その名の通り、日本のユーザーが作成したチュートリアルワールドです。VRChatの基本的な操作や文化について、パネル展示で分かりやすく解説されています。まずはここで知識を深めるのが良いでしょう。 - Qじゃぱん 日本人初心者向け集会所：
QuestユーザーもPCユーザーも集まる、日本人向けの交流拠点です。常に誰かがいるので、雑談に参加したり、雰囲気を味わったりするのに最適です。 - ポピー横丁 – Poppy Street：
昭和レトロな雰囲気が心地よい、人気の交流ワールドです。落ち着いた雰囲気なので、ゆったりと他の人と話したい時におすすめです。写真映えもするので、散策するだけでも楽しいですよ。
これらのワールドは、多くの日本人ユーザーが集まる場所なので、きっと気の合う人が見つかるはずです。
先輩が優しく案内！「初心者案内ツアー」の見つけ方と参加方法
VRChatには、ボランティアで初心者を案内してくれる「初心者案内ツアー」という素晴らしい文化があります。
これは、経験豊富な先輩ユーザーが、初心者の疑問に答えたり、おすすめのワールドに連れて行ってくれたりするイベントです。
一人で始めるのが不安な方には、これ以上ない心強い味方となってくれるでしょう。
初心者案内ツアーは、主にX（旧Twitter）で「#VRChat初心者案内」といったハッシュタグで告知されています。
また、VRChat内のメニューからイベント情報を検索することも可能です。
最初は勇気がいるかもしれませんが、思い切って参加してみてください。
きっと、あなたのVRChatライフはここから大きく動き出すはずです。
人見知りでも安心！好印象を与える3つのコミュニケーション術
「分かってはいるけど、やっぱり初対面の人と話すのは緊張する…」
その気持ち、すごくよく分かります。
僕も元々は人見知りで、最初はマイクをONにするのさえためらっていました。
でも、VRChatのコミュニケーションは、必ずしも流暢に話す必要はありません。
ここでは、人見知りなあなたでも好印象を与えられる、簡単なコミュニケーションのコツを3つ伝授します。
- まずは相槌から始めよう：
無理に自分から話題を振る必要はありません。まずは人の輪に入って、「うんうん」「へぇー！」「すごいですね！」と相槌を打つだけでも、あなたは立派な会話参加者です。 - 自己紹介はシンプルに：
話しかけられたら、「VRChat始めたばかりの初心者です。よろしくお願いします！」と正直に伝えるのが一番です。みんな優しく接してくれますよ。 - ジェスチャーで感情を伝えよう：
言葉が出なくても、アバターの身振り手振りで感情を表現できます。頷いたり、手を振ったり、拍手したり。ジェスチャー一つで、あなたの印象はぐっと良くなります。
VRChatは、現実世界よりもコミュニケーションのハードルが低い場所です。
焦らず、自分のペースで交流を楽しんでいきましょう。
【安心編】失敗したくないあなたへ。知っておくべき最低限のマナーと自衛術
VRChatは自由で楽しい世界ですが、多くの人が集まる場所である以上、最低限守るべきマナーやルールが存在します。
と言っても、難しいことは何もありません。
現実世界で他人と接する時と同じように、相手への思いやりを持つことが基本です。
このセクションでは、あなたがVRChatで快適に過ごし、無用なトラブルを避けるための大切なポイントをお話しします。
これだけは守ろう！パーソナルスペースの考え方
VRChatで最も重要と言っても過言ではないのが、「パーソナルスペース」の概念です。
これは、アバター同士の物理的な距離感のこと。
現実世界と同じように、いきなり顔を近づけられたり、体を通り抜けられたりすると、不快に感じる人がほとんどです。
特に理由がない限り、他の人のアバターにはむやみに近づきすぎないように心がけましょう。
腕を伸ばして届かないくらいの距離感が、一つの目安とされています。
この暗黙のルールを意識するだけで、あなたは「マナーの良い人」という印象を与えることができるでしょう。
万が一の時に。自分の心を守るセーフティ機能の使い方
残念ながら、ごく稀に迷惑行為をするユーザーに遭遇することもあります。
そんな時に自分の心を守るために、VRChatには強力な「セーフティ機能」が備わっています。
メニューから簡単に設定でき、相手のアバターや声を非表示にしたり、特定のユーザーを自分のいるワールドから強制的に退出させたりすることが可能です。
- ブロック：
特定のユーザーを完全に非表示にし、コミュニケーションを遮断します。 - ミュート：
特定のユーザーの声だけを聞こえなくします。 - アバター非表示：
特定ユーザーのアバターを、負荷の軽い代替アバターに置き換えます。
少しでも不快に感じたら、我慢せずにこれらの機能を活用してください。
自分の心の平穏を保つことが、VRChatを長く楽しむための秘訣です。
【FAQ】VRChat初心者によくある質問
最後に、VRChat初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
ここで疑問を解消して、スッキリした気持ちでVRChatの世界へ旅立ちましょう！
Quest単体でも始められますか？PC版との違いは？
はい、Meta QuestシリーズなどのスタンドアロンVRヘッドセットがあれば、PCがなくてもVRChatを始めることができます。
ただし、Quest単体版にはいくつかの制限があります。
PC版と比較して、行けるワールドの数や表示できるアバターの種類が限られてしまうのです。
Quest対応のワールドやアバターしか表示できないため、PCユーザーが見ている世界とは少し違う景色が見えることもあります。
手軽に始められるのがQuest版の魅力ですが、VRChatを最大限に楽しみたいのであれば、将来的にはPCに接続して遊ぶ「PCVR」環境を目指すのがおすすめです。
アバターを改変したり、自作したりするにはどうすればいい？
購入したアバターの色を変えたり、服を着せ替えたりすることを「アバター改変」と呼びます。
これには、「Unity」というゲーム開発エンジンや、3Dモデル編集ソフトの知識が必要になり、初心者にとっては少しハードルが高いかもしれません。
もし興味があるなら、まずはWebで「VRChat アバター改変 入門」などと調べて、情報を集めてみるのが良いでしょう。
多くの先輩たちが、分かりやすい解説記事や動画を公開してくれています。
自分で改変したアバターが動いた時の感動は、本当に格別ですよ。
VRChat内で使える便利な専門用語はありますか？
VRChatには、独自の文化から生まれた専門用語がいくつか存在します。
全てを覚える必要はありませんが、代表的なものを知っておくとコミュニケーションがスムーズになります。
- フルトラ：
「フルボディトラッキング」の略。全身の動きをアバターに反映させる技術のことです。 - お砂糖：
VRChat内での恋愛関係や、それに近い親密なパートナーシップを指す言葉です。 - Public / Friends+ / Friends / Invite+ / Invite Only：
ワールドに入室できる権限設定のことです。Publicは誰でも入れる公開ワールド、Invite Onlyは招待された人しか入れないプライベートな空間を意味します。
これらの言葉が会話に出てきたら、「ああ、あれのことか」と思い出せる程度で大丈夫です。
分からない言葉があれば、素直に「それってどういう意味ですか？」と聞いてみるのが一番ですよ。
執筆者情報：VRCタイムズ編集部
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