VRChatをより快適に楽しむためには、**RVC(リアルタイムボイスチェンジャー)**の運用が欠かせません。リアルタイムで音声を変更し、さらにエフェクトを加えることで、仮想空間でのコミュニケーションは一層豊かになります。しかし、ボイスチェンジャーの運用には高性能なPCが必要です。特に、遅延を限りなく減らし、スムーズな音声処理を行うためには、適切なハードウェアの選定が不可欠です。
本記事では、RVC運用に最適なPC構成をご提案します。遅延を最小限に抑え、音声処理とグラフィック処理を同時に行えるような構成を紹介。さらに、RVCのパフォーマンスを最大化するために、NVIDIAのGPUやメモリの選び方、サブGPUを活用した構成方法も詳しく解説します。これを読めば、あなたのPCがRVC運用に最適化され、VRChatでの体験が一層快適になること間違いなしです。
今回は、リアボ導入も前提にして、5000番台を除いたものを紹介してきます。
遅延を限りなく減らし、安定したRVC運用を目指す場合、特に以下の点に注意して構成を選定します:
- CUDAが使えるNVIDIAのGPUを使用
- グラボを二枚差し、RVC専用のサブGPUとしてRTX 3060以上を使用
- VRChatのメモリリソースの消費に対応できる強力なCPUとメモリ構成
これらを踏まえたうえで、最適な構成はこちらです。
高性能運用:メインGPU+サブGPUの構成
おすすめPC構成
- CPU:AMD Ryzen 9 7950X(16コア / 32スレッド)
- VRChatやRVCの処理において、非常に高い性能を発揮。特に複数のアプリケーションを並行して使用するため、十分なマルチコア性能が求められます。
- メモリ:64GB DDR5(4800MHz以上)
- VRChatはメモリリソースを多く消費するため、少なくとも64GB以上のメモリを搭載することで、遅延を防ぎ、スムーズな動作を実現します。
- ストレージ:2TB NVMe SSD(M.2 速度対応)
- 高速なストレージを使用することで、VRChatやRVCのデータ読み書きが遅延なく行えるようにします。
- GPU(メイン):NVIDIA RTX 4080
- CUDA対応のNVIDIA製GPUが最適です。RTX 4080は、非常に高性能なGPUであり、VRChatのグラフィックやRVCでのリアルタイムボイチェン処理をサポートします。特に、VRChatでの映像処理をメインで行うため、グラフィック処理能力の高さが要求されます。
- GPU(サブ):NVIDIA RTX 3060(以上)
- RTX 3060以上のGPUをサブグラボとして使用し、RVC専用で運用します。このGPUは、音声処理に特化させることで、メインGPUの負荷を軽減し、RVCの処理がスムーズに行えます。これにより、GPUのボトルネックを防ぎ、RVC運用時の遅延を抑えます。
- 電源:1200W(80 PLUS Platinum認証)
- 高負荷時でも安定した電力供給ができるよう、十分な容量の電源を選択します。
- OS:Windows 11 Pro
- 64ビット版のWindowsを使用し、VRChatやRVCの安定した動作をサポートします。特に、64GBのメモリや複数GPUを使用するため、Windows 11 Proが最適です。
PC構成の理由と説明
- NVIDIA RTX 4080メインGPU:
RVCやVRChat内でグラフィック処理をメインで担当するGPUです。RTX 4080は非常に高性能で、リアルタイムのボイチェンや映像処理において優れた性能を発揮します。RVCでの音声エフェクト処理や複数音声のリアルタイム変換には、強力なGPUが必要です。RTX 4080は、CUDAやTensorコアを活用して、音声の処理やグラフィックのレンダリングを効率よく行います。 - NVIDIA RTX 3060(サブGPU):
こちらは、RVC専用に使用するサブGPUです。RTX 3060は、音声の処理専用に使うことで、メインGPUの負担を減らし、VRChat内でのグラフィック処理やその他の作業に専念できます。RVC運用時に音声処理を担当させることで、遅延を抑え、音声エフェクトの処理をスムーズに行います。サブGPUが音声処理を担当することで、RVCの動作が非常に安定します。 - メモリとCPUの強化:
VRChatはメモリリソースを非常に多く消費するため、メモリは64GB以上を搭載し、さらにRyzen 9 7950Xのような高性能CPUを選択することで、VRChatやRVC、さらにはバックグラウンドで動作するアプリケーションがスムーズに動作します。 - ストレージ:
NVMe SSD(M.2速度対応)を選択する理由は、VRChatやRVCなどのアプリケーションが非常に多くのデータを読み書きするためです。これにより、データ転送速度が速くなり、全体的なパフォーマンスが向上します。
RVC運用における注意点
1. CUDA対応のNVIDIA GPUの選定
RVCの運用においては、CUDAを利用した処理が重要です。NVIDIAのRTX 3060以上のGPUをサブとして使用することで、音声処理がスムーズに行われます。また、CUDA対応のGPUをメインとして使用することで、RVCやVRChatでの遅延が最小限に抑えられ、スムーズな体験が提供できます。
2. VRChatのメモリ消費に対応する構成
VRChatは非常に多くのメモリを消費するため、特にメモリ32GB以上が推奨されます。RVC運用時にも同様に、64GBのメモリを搭載することで、RVCやVRChatの動作が安定し、同時に複数の処理を行っても遅延が発生しません。
3. サブGPUの役割
サブGPU(RTX 3060)は、RVC専用の処理に特化させることで、メインGPU(RTX 4080)の負荷を軽減します。これにより、グラフィック処理と音声処理のバランスを取ることができ、PC全体のパフォーマンスを最大化します。
4. 高性能な電源の選択
RVC運用を行う場合、複数のGPUや大容量メモリを搭載するため、1200W以上の電源を選択することが重要です。これにより、ピーク時でも安定した電力供給が可能になります。
RVC運用まとめ
RVC運用を最適化するためには、NVIDIAのCUDAを活用できるRTX 3060以上のGPUをサブとして使用し、メインGPU(RTX 4080)でVRChatのグラフィック処理を担当させる構成が最適です。また、64GBのメモリを搭載し、RVCやVRChatの処理における遅延を最小限に抑えます。これにより、音声処理やグラフィック処理をスムーズに行うことができ、快適なVRChatライフを楽しむことができます。
RVCやVRChatでのパフォーマンス向上を目指して、適切なPC構成を選択し、遅延を抑えた快適な運用を実現してください!